名古屋コメ兵

「いらんものはコメ兵へ売ろーう!」

OKをする女性

コメ兵は名古屋の大須に本店がある、最近で言う大型リサイクルショップです。 扱っている商品はブランド品のバッグや宝石、貴金属に腕時計、洋服など、 その殆どが中古品で、名古屋の本店以外にも東京や大阪にも店舗がありますので、 名古屋の方以外にも知ってる人は多いでしょう。 もともとは昭和22年、愛知県半田市にあった米屋「米兵」の四男が、 名古屋市中区大須に菓子屋の一角を間借りして古着屋を出店したのが始まりで、 本家の屋号を引継いで古着屋の「米兵」として創業しました。 リサイクルして物を大切に使う、という質素倹約な名古屋人気質もあり、 コメ兵は名古屋であっという間に人気になり、古着だけでなく家電やカメラ、 宝石や腕時計と中古品の取り扱い品目を次々と増やしていきました。 そして1970年代に流さた「いらんものはコメ兵へ売ろう!」のTVCMで、 コメ兵の認知度は一気に高まります。 ですがこのTVCMを見て犬や猫を持ち込むお客さんも現れるようになり、 CMは中止になってしまいます。 1998年には、3代目社長に就任した石原司郎社長がコメ兵の ビジネススタイルを大きく変えました。 それまでのコメ兵は冷蔵庫や洗濯機など家電のリサイクル販売が主流でしたが、 それ以後は海外のバックや時計などのブランド品が主力商品となります。 全国各地に買い取りセンターを設置し、大量に商品を買い取りしてそれを名古屋の 本店で売る、という仕組みを作ります。 この戦略が上手くいき、東海地区では中古ブランドといえばコメ兵、という イメージが定着しました。